おしえて!小麦ごはん
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日本人の小麦摂取の現状
日本での小麦食摂取は、戦後以降のパン食の普及、そして、食生活の多様化にともなって、さまざまな形で定着してきました。今では伝統的な主食だった米と並び、小麦食が日本人の食生活を支えています。
米と並んで日本人の生活に定着しているパン
日本では、食の多様化にともない、伝統的な主食であった米と並んで、パンやめんなどの小麦食品の消費が増加してきました。2011年の家計調査の報告を見ると、2人以上の世帯での年間購入金額は、米とパンがほぼ同等となっています。
食事のシーンによる主食のバリエーションの使い分けや、外食や中食の普及といったライフスタイルの変化も、主食が多様化した要因のひとつといえるでしょう。
パンの種類も、食事の多様化に合わせて、世界各国の多彩なパンが楽しめるようになっています。
2011年度 家計の支出(2人以上の世帯)
出典:総務省「平成23年度家計調査」
(2人以上の世帯、農林漁家世帯を除く)より
日本一の〝小麦好き〟は…⁉
家計調査の購入金額データから、パン、めん類、小麦粉の「小麦食」の消費量ランキングを出してみました。
パン部門での1位は神戸市。明治の開港とともにベーカリーや洋菓子店の歴史がはじまり、今でも全国に名を馳せる名店も多い神戸が1位なのは、納得の結果です。
めん類部門の1位は高松市。これも「主食はうどん」ともいわれる香川県民の国民性が表れた結果でしょう。
三津浜焼き
小麦粉部門の1位は松山市。漁師町で、舌の肥えた人が多い三津浜地区の「三津浜焼き」は、住民にとっては子どものころから馴染み深い、いわばソウルフード。
小麦粉に港の豊富な魚介類を使った練り物の輪切りやみじん切り、牛の背脂、天かすを入れて焼いたもの。
地元の人はお店で焼いたものを家に持ち帰って食べることが多いそう。
松山では大阪を超える〝粉もの文化〟が栄えているのかもしれません。
小麦食が好きな県ランキング(世帯あたりの支出額/円)
パン | ||
---|---|---|
1 | 神戸市 | 35,578 |
2 | 京都市 | 34,187 |
3 | 大阪市 | 33,761 |
4 | 新潟市 | 33,554 |
5 | 金沢市 | 33,094 |
6 | 大津市 | 32,958 |
7 | さいたま市 | 32,886 |
8 | 横浜市 | 32,757 |
9 | 岡山市 | 32,493 |
10 | 松山市 | 32,281 |
めん類 | ||
---|---|---|
1 | 高松市 | 24,220 |
2 | 富山市 | 22,032 |
3 | 佐賀市 | 21,875 |
4 | 水戸市 | 21,537 |
5 | 盛岡市 | 20,982 |
6 | 川崎市 | 20,168 |
7 | 広島市 | 19,532 |
8 | 岡山市 | 19,286 |
9 | さいたま市 | 18,887 |
10 | 千葉市 | 18,743 |
小麦粉 | ||
---|---|---|
1 | 松山市 | 1,238 |
2 | 奈良市 | 1,089 |
3 | 秋田市 | 1,000 |
4 | さいたま市 | 982 |
5 | 鳥取市 | 979 |
6 | 高知市 | 955 |
7 | 長野市 | 916 |
8 | 青森市 | 847 |
9 | 岡山市 | 833 |
10 | 名古屋市 | 827 |
総合 | ||
---|---|---|
1 | 高松市 | 56,751 |
2 | 京都市 | 53,434 |
3 | 神戸市 | 53,334 |
4 | さいたま市 | 52,755 |
5 | 岡山市 | 52,612 |
6 | 金沢市 | 52,221 |
7 | 横浜市 | 52,217 |
8 | 大津市 | 52,144 |
9 | 新潟市 | 51,937 |
10 | 大阪市 | 51,412 |
出典:総務省「平成23年度家計調査」(2人以上の世帯、農林漁家世帯を除く)より